人と違っても、えーやんか。

自閉症のジョーイとお調子者のジャックと共に、ゆっくり一緒に成長中!の怪人日記。

2009-11

ジェット・トラボルタの死

俳優ジョン・トラボルタの息子、ジェット・トラボルタが1月2日、バケーション先のバハマで死亡した。若干16歳。(関連記事

jett1.jpg jett2.jpg (クリックで拡大)

ニュースによると、家族でバハマにあるトラボルタの別荘に滞在中、バスルームで意識不明になっているところを発見され、搬送先の病院で死亡が確認されたという。現在のところ、ひきつけを起こして倒れて頭を打ったのではないかと見られているが、詳しい死因については、5日に司法解剖が予定されている。

このニュースが全米を駆け回っている今日3日、アメリカの多くのニュースやコラムやブログで「ジェットは明らかに自閉症だったのに、親(ジョン・トラボルタとケリー・プレストン)がそれを認めず、適切なセラピーや治療を怠ったための悲劇だ」という批判が湧き起こっている。

さて、ジェット・トラボルタは果たして本当に自閉症だったのであろうか?

YouTubeでパリ滞在中のトラボルタ一家が車に乗り込む映像が見られるが、ジェットが典型的な自閉症であるのは3分に足らないこの映像からも明白である。自閉症児の親100人が見たら100人全員が「自閉症だ」と確信するに違いない。

ただ、色々なブログや記事やコメントを読んでいると見えてくるのは、「自閉症だったのに親が認めず何も手を施さなかった」というバッシングの根底に隠されている宗教批判である。

ジョン・トラボルタ一家は、トム・クルーズも信者である、アメリカでカルト的新興宗教だと言われるサイエントロジーを長年信奉している敬虔なサイエントロジストである。

サイエントロジーを日本の某カルト宗教団体と比べたり、サイエントロジーという宗教の善悪について云々と語るのは、既に色んなブログやメディアでやられているところ。ワタシとしては、宗教そのものについてどうこういうつもりは毛頭ない。

ただ、現在問題にされているのは、サイエントロジーという宗教において、自閉症は頭から否定されている・・・つまり、自閉症という障害の存在すら認められていないということ。サイエントロジーにおいては、発達障害は「人格の弱さの表れ」であり、自分で克服すべきもの、できなければ罪であるものとされている。サイエントロジーの観点からすると、精神病も同じ扱い。つまり発達障害(自閉症・学習障害など)と精神病(鬱病、神経症など)をごっちゃにして「アンタが弱いからこうなったんだ!」と攻撃するのである。

そりゃちょっとオカシイんでないの?penguinhiku.gif

敬虔なサイエントロジストであるジョン・トラボルタは、ジェット君が自閉症だとは認められなかったのだろう。たとえ解っていたとしても、公言できる立場ではなかったのであろう。公にはトラボルタ夫妻はジェット君は川崎病だ」と言っていた。

ジェット君が川崎病だったということは否定しない。しかし、ビデオから判断してジェット君がただの川崎病患者でありそれ以外に何の問題もなかったとは思えない。ワタシの友人の息子さんは、川崎病と自閉症の二つの診断を受けた。つまり、川崎病だから自閉症ではないとはいえないのだ。

ジェニー・マッカーシー、トニー・ブラクストン、ゲーリー・コールなど、我が子が自閉症であることを公言し、社会の自閉症に対する関心を深めたり、募金活動やデモなどを行っている有名人はたくさんいる。「ジョン・トラボルタも息子の自閉症を認め、こういう有意義な活動に参加すべきだ」という意見を聞いたことがある。

ワタシとしては、コドモが自閉症であるのを公言するかどうかは親の判断であって、周りがどうこういうことじゃないと思う。ジョン・トラボルタとしては、息子を含む家族をメディアの目から守ることを優先したのであって、それに対して周りが非難の声を上げるのはお門違いだと思う。

こういう議論、ブログなどでまだ数日は白熱しそう。

特記しておきたいのは、ジェット君の「自閉症」に対するトラボルタ一家の対応のまずさを攻撃・非難しているのは、主にサイエントロジー嫌悪者であるということ。信奉者の不幸につけこんで、「それみたことかÆÔØ」とここぞとばかりにサイエントロジーを槍玉に挙げている態度には吐き気を覚える。

逆に、自閉症児の親・関係者からは「トラボルタ一家にお悔やみを捧げたい」「ジェット君の冥福を祈りたい」との書き込みが多い。(例外もあるが。)ひきつけ、卒中などの症状を持つ自閉症児の親にしてみれば、ジェット君の死は他人事ではないし、健常なコドモを持つ親にとってみても、愛する子供に先立たれるという最悪のケースを想像してみれば、少なくとも今は批判などできようはずがない。

ジェット君が自閉症であったかどうか、トラボルタ夫妻がサイエントロジストの立場からそれをネグレクトしたかどうか、私たち外野がいくら議論してもジェット君は戻ってこない。ジョン・トラボルタはジェット君を溺愛していたといい、子を思う親が誰でもそうするように、ジェット君に親として出来る限りの最高の環境を与えていたことに疑いはない。

ジェット君のご冥福を心からお祈りいたします。

冥福と一緒にクリックもお願いします。
にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へにほんブログ村 子育てブログ 海外育児へ 

テーマ:発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞) - ジャンル:育児

コメント

こんなに突然にこんなに若い子が亡くなってしまうなんて。芸能音痴の私は、ジョン・トラボルタに子供がいたこともはじめて知ったけど、自分の子供の死を受けとめるのは想像を絶する辛いことだと思います。本当に、ジェット君のご冥福を心からお祈りいたします。

ついさっき、こちらの朝のニュースで何やら「ジェット」だの「川崎病」だの言っているのを小耳に挟んだのですが、これだったんですね。
ジョン・トラボルタの息子さんが自閉症だったというのは知りませんでした。
私も他人の宗教にとやかく口を挟むつもりはないですけど・・・
本当に自閉症だったとしたら、宗教のせいで彼がこれまで適切な療育など受けられずにずっと辛い思いをしてきたのかもしれないと思うと可哀想ですね。
挙句の果てに、16歳と言う若さで亡くなっちゃうなんて。
ジョン・トラボルタも、自閉症へのネグレクトだったかどうかは別にしても息子さんを溺愛していたということだし・・・自分の子供に先立たれるというのは本当に辛いですよね。
ジェットくんのご冥福を心からお祈りします。

黙祷

朝からヤフーUSAのトップ記事でみてびっくりしました。
思い出したのが、日本でずいぶん昔にあった、エホバのなんちゃらの輸血をしたらあかんっていう宗教の家の子が怪我して、親が輸血を拒んだので失血死したってのを思い出しました。なんかね、私にはそんな信心はないので理不尽に思うわ。

ジェットは明らかに自閉症だったのに、親(ジョン・トラボルタとケリー・プレストン)がそれを認めず、適切なセラピーや治療を怠ったための悲劇だ
適切なセラピーや治療を受けないと自閉症の子は寿命が縮むの?
なんだか心臓病などの手術が必要な病気とは違うのに?
なんだか結局障害児とは自閉症とは?と知らない人が批判したいだけの為に
書いた記事としか思えないね。。

ジョン・トラボルタはジェット君を溺愛していた
これを読んで安心?し、それならやっぱり批判するべきじゃないわと思ってしまいました。だて虐待して死なせて閉まったわけじゃないんだから。
我が子への愛情は障害のあるなしに関係ないんだから。
きっと愛する我が子を失って深い悲しみの中にいてるはず。
自閉症と認め一緒にセラピーなどを受けるのも愛情。自閉症と認めず普通を装うのも愛情なんだろうね。私的には認めて一歩を踏み出す方が精神的に楽だったけどね。もちろん認めて受け止めるまでは大変だったけど〜〜〜。

な〜んて熱く語ったけど私この俳優しらないのよ(笑)

そうだったんですか

土曜の朝ラジオでチラッと聞いたニュースでしたが、そういえば その中で ジェット君は自閉症といわれているがトラボルタは川崎シンドロームと言っているとは云っていましたが こういうことだったんですか。

 あのサイエントロジーがこういったものとは知りませんでした。確かにタムクルーズの例の失言?は有名ですが、、。精神薬反対のような、、、。

でもトラボルタ氏が息子さんのことを非常に愛されていた事はよき聞きますし、家族をたいせつにするご夫婦ですよね。

子供を天国におくることほど悲しいことはないでしょう。



合掌

冥福一つとっても、浄土真宗じゃそうは言わないとか、宗教ってややこしいですね。
子供は親の宗教観とは無関係だと思いますが、巻き込まれてしまう。とても残念です。
映画評論家町山智浩が、トムクルーズの件で
(妊娠中の妻のお腹の我が子を二千万円するエコーで毎日数時間置きに覗いていた、
のちにそれは良くないと判決が出たとか)サイエントロを猛烈に批判していましたっけ。

うちの奥さんの勤め先にも、治ってないのに、
宗教的理由で治療中断、脱出、脱走たまにあるそうです。

宗教で違うと想像しますが、ご冥福をお祈りします的な慣用句は、
英語圏ではどのように表現するのですか?
冥福と一緒にクリック、しておきます。

川崎病で自閉症!!

このニュースを聞いたときはv-405
だってうちのジヘイ娘も川崎病をわずらったモン
小一のとき。

でも、自閉症の疑いもあったなんて知らんかった・・・
確かに映像を見た限りでは知的な障害は感じられる

だけど自閉症なのに適切な療育をしなかったから
云々はおかしいよね
だって根本的に治るもんじゃないし・・・
自閉症だったから亡くなったわけじゃないしねぇ?

それにしてもその宗教の概念も
おかしいというたらおかしいわねぇ
昔、自閉症の子どもが
『小児分裂病』と言われてた頃みたい

しかし、自閉症で川崎病かぁ〜
なんか複雑だなぁ〜

若い子の死は辛いよねぇ…

ジェット君に何らかの障害があったとして、
息子の未来を思ってご両親は苦しんだだろうけど
きっとジェット君に癒され、教えられ、励まされたこともあったんだろうね。。。
失ってしまったものはあまりに大きいよ。
ジェット君のご冥福をお祈りします…16歳なんて…若すぎる。
家族以外にこの悲しみは分からないんだから、今はそっとしておいてあげればいいのに。

宗教は自分を戒めるもので、縛り付けるものじゃないと思うけど
縛り付けられないと立っていられない時もあるのかもしれない。
何かにすがらずにはいられない状態になったことがない私は
ただラッキーだっただけなのかもしれないよね。

尚子さん、

自閉症児の親の間では、ジョン・トラボルタに自閉症らしい息子が居ることはよく知られていましたが・・・。尚子さんのように、一般の人々に知られていないということは、コドモをメディアから守ろうとしたジョンの努力が実っていたってことでしょうね。

くまこさん、

自閉症児の親としては、ジェット君が自閉症であることを認めれば、セラピーだとかサプリだとか、もっとしてやれることがあったんじゃないかと、ついつい思ってしまうけど・・・。宗教がからむと難しいね。でもその状況下で出来るだけのことをやってあげてたんじゃないかと思います。

十兵衛さん、

そうそう!ジェット君の記事読んでてエホバの証人のことを思い出したよ。
でも発達障害も精神病もひっくるめて罪ってどーよ。
サイエントロジーにしてみれば、ワタシなんか抗鬱剤飲んでるし、親子そろって大罪人やね。
(信者じゃないから気にせえへんけど。)

きららさん、

ジョン・トラボルタ、ご存じない?
ええと、映画「グリース」「サタデー・ナイト・フィーバー」「パルプ・フィクション」などで有名です。最近では「ヘアスプレー」で女装してお母さん役で出てたよ。

自閉症児は適切なセラピーや治療をしないと寿命が縮むとは断言できないけど、セラピーや治療をしたほうが、本人や周りにとって満足度の高い生活が送れるんじゃないかと思います。

自閉症の人は、勿論例外もあるけど、大体の人が食物過敏症、アレルギー、ひきつけ・てんかん症、消化器系不良なんかを持ってるんですよ。セラピーだって、言語療法をして、少しでもコトバが解るようになれば、迷子になって事故に会うような確率も下がるだろうし、盲腸になっても泣いて痛がるかわりに「お腹が痛い」と言って病院に連れて行ってもらえたりするでしょ。自閉症の人は普通の人にくらべて短命なんですよ。

ジェット君の場合は自閉症が直接死につながったってわけではないし、自閉症に対するセラピーは何もしていなかったとはいえ、家族の愛に包まれて幸せな人生だったんではないかと信じたいです。

ばーちゃまさん、

サイエントロジーでは、「障害は弱さ」だと言って、抗鬱剤等の薬を使うことは禁止されています。よーするに、自分で克服しろ、と・・・。出産のときも、硬膜外麻酔とか使えないし、苦しくても声を立ててはいけないそうですよ。軟弱なワタシには、ムリ。

kindo1959さん、

そういえば、「冥福」の「冥」は地獄のことだから、「冥福を祈る」は「地獄でしっかりやれ」みたいな意味になると教えてくれたの、kindoさんでしたっけ?やばやば。

英語では宗教に関係なく、Rest In Peace(安らかにお眠りください)っていいます。墓石にもRIPって書いてあるのを目にします。(一文字いくらで値段がつくので、省略しているらしい。)

"Jett Travolta, may your soul rest in peace."
ジェット・トラボルタ君、アナタの魂が安らかに眠れますように。

馬場エマさん、

そうね、自閉症は治るものではないしね。治療をしなかったから死んだっていうのは、いちゃもんつけてるだけだよね。死んだ人を引き合いに出して「こうしていれば」「ああしていれば」って論議するな〜って思うなあ。

にばんめ。

アメリカに来て、「宗教とは」って議論をよく耳にしたよ。タブーと言われていても、結構聞くよ。ワタシは仏教で神道でアニミズムでなんだか曖昧なので、よく槍玉に挙げられていた。「アンタの宗教はおかしい!」とか「○○教のみが正しい!」ってな発言を聞くと、「んなもなぁ、個人の自由じゃろうがあ!」と腹が立つ。

宗教って、ナニが正しいとかナニが間違いとかじゃなくて、苦しい時に心を支えてくれるもの、より良い人間でいるのを助けてくれるものでしょお?

昔の友人のお父さんは、お酒もタバコも罪!絶対禁止!って教会の信者だけど、お酒もタバコもやめられなくて、毎週日曜に教会に懺悔しに行ってたそうだ。で、帰ってきてまた飲んで吸っての繰り返し。

ワタシはそれでもいいんじゃないかと思う。宗教は利用するものであってもいいと思う。宗教に利用されたら某カルト集団のようになっちゃうけどね。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://ok2bdifferent.blog98.fc2.com/tb.php/409-f797a085
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | HOME | 

FC2Ad

FC2ブログ 出産内祝い

 

プロフィール

おうし座の怪人

Author:おうし座の怪人
(↑このイラストに対するあまりの反響に、これをプロフィール画像にせざるを得ませんでした。)
住所:合衆国ミネソタ州
家族:怪人(おちゃらけ、怠け者)
ダンナ(マレーシア出身中国系アメリカ人)、
長男ジョーイ(8歳、まったり系自閉症、アレルギー多々アリ)、
次男ジャック(触ればはじける7歳児)。
仕事:ネットで障害者向けのグッズデザインして売ってます♪

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

現在の閲覧者数

現在の閲覧者数:

FC2アフィリエイト

12カ国語達人のバイリンガルマンガ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

 

ランキング♪

1日1ポチ、たのんます!

にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ にほんブログ村 子育てブログ 海外育児へ

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ