fc2ブログ

回顧録(74):敵か味方か

  • 2012/07/18(水) 10:00:00

回顧録(74):敵か味方か

オンラインやサポートグループで仕入れた情報などから、自閉症に一番いいのは、集中的な早期療育であることは明白だった。

でも学区が無料で施してくれるセンターの療育以上のことをするとなると、ダンナにも解ってもらわないと。

自閉症を改善させたいなら、早期療育は必須。
何もせずに過ごした時間はもう戻らない。

ワタシは強迫観念にかられていた。

良い母であるとともに、良い妻であろうとするからイカンのだ。

父親であるダンナが療育に理解を示していない以上、ジョーイを助けられるのは母親であるワタシしかいないじゃないか。

2003年も暮れに差し掛かる頃、ワタシはもう離婚覚悟で訴えた。

あなたがジョーイが自閉症だと信じたくないのは解った。
本を読んだりサポートグループに来たりっていう協力をしたくないのも解った。

だったらワタシは一人でやるから。
ジョーイが少しでも良くなるなら、センター以外でのセラピーも受けさせて、州の障碍児認定もしてもらって、できることは何でもやるから。

子供にお金をかけるのは当たり前でしょ。
ワタシの服なんかもう要らないし、外食もやめて毎日料理するから。


(もともと服なんぞにあまり金はかけないほうだが、ダンナが外食好きで毎週末外で食べてた。)

もう協力してなんて頼まないから、せめて邪魔しないで!!

威厳を以って宣言するつもりが、やっぱり途中から涙がこぼれてきて、泣きながらの訴えになってしまった。

ダンナには一蹴されるだろうと思っていたら、意外にも謝ってきた。

今まですべて一人で背負わせてごめん。

ジョーイが自閉症だということは、最初は受け入れられなかったけど薄々とは解ってきてた。

ただ、頑なに否定してきていた手前、折れるきっかけが見つからなかった。

今のオマエの態度で目が覚めた。

これからは協力するから、一緒に頑張ろう。


あまりに低姿勢な返答がきて、ワタシは一瞬夢見てるのかとおもった。

聞けば薄々と気づいてはいたのだとか。

きっかけは、夏に友人宅に夕食に招待されて行ったとき、そこのご主人が仕事から帰ってきて、ジョーイと同い年の女の子が遊びの手をとめて玄関まで走っていって、お父さんに飛びついたのを見たときだったそうだ。

仕事に行くときもまるで気づかず、帰ってきても知らん顔のジョーイとの差にショックを受けたらしい。

それってもう何ヶ月も前の話じゃん!
ならその時に素直に認めろよ!
どれだけ私の涙を節約できたか。
どれだけジョーイの療育を早く始められたか。

わかっとんのかぐおらあああ!?
kaijinturnstable.gif

言いたいことはたくさんあったが、ダンナがジョーイの自閉症を認めてくれたのは大きな前進だった。

離婚覚悟で切り出したこの訴えを、ダンナが受け入れてくれたことの安堵感のほうが大きかった。

これで、障碍児認定を申請し、色んなセラピーを受けさせられる。
そしてジョーイも、自閉症なら自閉症なりに、改善するに違いない。

メガレベルの修羅場を切り抜けられた。
これで大丈夫。
私たち家族は大丈夫。

久しぶりに未来が明るい気がした。

まあまだ修羅場は始まったばかりだったんだが・・・
その後の話はまた後日。

応援ありがとうございマッスル。

にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へにほんブログ村 子育てブログ 海外育児へ

スポンサーサイト



この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

すごいエネルギーです。
これだけのことをダンナに放出するのに、どのくらいの覚悟と気合と勇気と…いろんな
気持がいったかと思うと。私は些細なことでも子育てのことでダンナに意見して、
それを理解してもらうのに結構苦労します。それだけ男ってやつは根っこでわかってても
自分が正しいって思いたいのかもしれないですけど。

逃げちゃう男性も少なからずな中、怪人さんのダンナさまは、素直で素晴らしいなぁと思いました。
「ええ~」っとか「オイオイ」と突っ込みたくなる(?)オイシイ(???)面もありますけど(失礼~)、
怪人さんと子どもたちのことを一番に思ってるんだなぁって。

それだけの人としての魅力や個性が怪人さんとジョーイくんには溢れてるってことですね(^^
(もちろんジャックくんにも)
続きもぜひ聞かせてください。

といいつつ滞在記も楽しみにしてますっ。
久々コメントで長々失礼しました。

  • 投稿者: takizaki
  • 2012/07/18(水) 10:31:20
  • [編集]

途中で私まで涙が出ちゃったよ~。

  • 投稿者: ree
  • 2012/07/18(水) 16:48:04
  • [編集]

男って奴は…

なんと言うのか…
きっかけやらんと出来んのかって思いますわ。
けと旦那様が理解しようとしてくれはるようになってほんまによかった(涙)
楽しい事はすらすら書きやすいけど過去のつらい事を思い出すのはほんまにしんどい作業だと思います。
それを敢えてしてはる怪人さんは凄いです。
私も過去の経験を書き出す作業をした時はほんまに辛かったです。
↑書いたブログは色々あって閉鎖してしまいましたが(;´д`)
しかし…
何回もいますが…
無理は禁物アサリは海産物でっせ~!
回想録ほんまに楽しみですが、いつものノリの記事も大好きなので…
怪人さんの心がかなり心配です( ;∀;)
↑そんなやわやないわいっておこられるかすぃら?

  • 投稿者: べっつぃ
  • 2012/07/18(水) 17:31:28
  • [編集]

でも、旦那さんの気持ちも解らないでもない・・・私も、自閉症って認めたくなかったんで。願わくば、違ってて欲しい。認めた時点で、この路線で行ってしまうんじゃないか?!って思ったら、もう少し待ってみようって気にもなったしね。

でも、悔しかったけど、やっぱり診断は間違ってなかった。自閉症である事は、否定できなかったんで、やっぱり葛藤の末に、惨敗だったわよ(涙)

怪人さんが、旦那さんの事書いてくれたんで、「やっぱり、みんなそうやって来た道なんだな。」って、思ったよん。サンキューベリマッチョ!

  • 投稿者: たまごん
  • 2012/07/18(水) 17:40:01
  • [編集]

うほ…涙で画面が滲むぜ…
こんな経緯だったのですねえ、ダンナさんが一変するのは。今は良き父親なダンナさんが、どんな風に受け入れるようになったのだろうとずっと思っていたですよ。
やっぱり自分で気づくってのがポイントだったのですねえ…
でもホント、その時点ですぐ家帰ってからでも言ってくれ、って(苦笑
とりあえず回顧録も転機ですね。続き、早く読みたいです。

  • 投稿者: ふうりん
  • 2012/07/18(水) 19:59:07
  • [編集]

怪人さんの緊張感/覚悟が伝わってきました。だんなさんも認める機会を求めていたのですね。

  • 投稿者: GambaMinnesota
  • 2012/07/18(水) 20:23:50
  • [編集]

きっかけが見つからなかったんかい、ご主人さん^_^;
「あのさぁ、もしかしてさぁ、ホントにジョーイって…なのかな」
と呟いてみればよかったのにね。
言われたら言われたで、だからそう言ってんじゃんっ!になるかもしれないけれど。
どうしたらいいか分らないくらい、ご主人もショックだったんですね。親なら誰でもそうですよね。
その分今はとっても良いダーリンですもんねぇ❤
怪人さんが頑張ったからですよん(^^)v

  • 投稿者: 瀬津喩
  • 2012/07/19(木) 03:23:26
  • [編集]

うわぁ~ん、涙とまらない~。
男って、ホントに手のかかる生き物だわ。
でも、怪人さんの覚悟がダンナの背中を押したのね。

でも、アメリカって、そういう福祉は行き届いてるのね。
友達のところは、幼稚園の代わりに療育施設に2年行って、小・中・高は養護学校に行き、20歳の今は作業所に行ってますが、
そこまで行き届いたセラピーはなかったんで、いまだに3~4歳くらいの理解度だと嘆いてましたよ・・・
なんかなぁ・・・日本も、国の政策としてもっと福祉を充実してほしいよなぁ・・・

  • 投稿者: しーちゃん
  • 2012/07/19(木) 08:47:21
  • [編集]

えぇ話や。・゚・(ノ∀`)・゚・。
よかったね、捨てられなくて@旦那さん(笑)
うちの友達の旦那もこうなってくれたらええのだけど。
九州男児頑固すぎ。

  • 投稿者: ふぢ
  • 2012/07/19(木) 19:39:30
  • [編集]

takizakiさん、

うおお、こちらは読み逃げばかりなのにこんな長いコメント書いていただいて恐縮です~(汗)
ダンナは普段からワタシのいうコトには一応反対意見を述べたいらしいです。でもワタシと同じ主張を他人から聞くとコロッと同意する。しばいたろか。
でもジョーイの自閉症だけは他人から何を言われても聞く耳持たなかったですねえ。それだけ頑なに否定したかったんでしょうね。なので最後の最後で味方についてくれてよかったよかった。

  • 投稿者: 怪人
  • 2012/07/19(木) 21:03:41
  • [編集]

reeさん、

泣かせてゴメン。
鼻水も出た?

  • 投稿者: 怪人
  • 2012/07/19(木) 21:04:07
  • [編集]

べっつぃさん、

確かにこの頃のことを思い出して回顧録書くのって結構凹みますねえ。なきながら書いた部分もありますが、今それを乗り越えて現状に至ってるんだなって達成感のほうが大きいです。

  • 投稿者: 怪人
  • 2012/07/19(木) 21:05:47
  • [編集]

たまごんさん、

程度の差はあれ、診断にあたって夫婦のどちらかが「えーそんなことないんじゃない?」っていうのが普通ですよね。夫婦同時に「そうか!」って納得するほうが稀。
何はともあれ、診断を認めてくれてよかったよかった。本当によかった~。

  • 投稿者: 怪人
  • 2012/07/19(木) 21:07:33
  • [編集]

ふうりんさん、

自分で気づくのがポイントだったかもだけど、プライドが高くて、引導渡されそうになってヤヴァイ!って境地に立たされるまで認めないっちゅー、その態度が気に入らん。
思い出したらムカついたので、寝顔にシリ近づけて屁こいときました。地味に満足。

  • 投稿者: 怪人
  • 2012/07/19(木) 21:09:38
  • [編集]

GambaMinnesotaさん、

地味にSOSサインは出していたんだけどなー。
はっきりきっかけを作ってやらんと認めないんだもんなー。
ちっ、男ってヤツは。

  • 投稿者: 怪人
  • 2012/07/19(木) 21:10:26
  • [編集]

瀬津喩さん、

そーとも、ワタシが頑張ったおかげだとも!
なんて言うとヘソ曲げますんで、「アナタのおかげで助かるわ~」ってヨイショしてます。
ダンナ操縦も板についてきたかな。

  • 投稿者: 怪人
  • 2012/07/19(木) 21:11:41
  • [編集]

しーちゃんさん、

そうそう、ダンナの肩を押したのよ。
そのまま崖下まで突き落としてやろうかと思った。
アメリカにも養護学校的なものはあるんですが、基本的に普通児と同じガッコで特別学級ってのが主流ですねえ。そこまで来るのに昔の親御さんたちが頑張ったんだろうと思います・・・。

  • 投稿者: 怪人
  • 2012/07/19(木) 21:14:12
  • [編集]

ふぢさん、

日本でシングルで自閉症児子育てはそりゃあ大変でしょう。
九州男児、焼酎のんでヨガしてもっと柔軟になれ!

  • 投稿者: 怪人
  • 2012/07/19(木) 21:16:45
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する