- | HOME |
ダンナ転職の経緯(1)
- 2011/07/10(日) 23:45:00
昨日は
「ええええええ~!?」
ってコメントをたくさん戴いて、ビックリしております。
ビックリさせられたのはお互い様っちゅーことで。
しかし・・・
13年過ごしたミネソタを離れるのか・・・
大学で大阪に出て以来、東京、オハイオと数年ずつ過ごしたけれど、ひとところで過ごしたのは、実家で育った18年の次に長かったミネソタ。
しかも、カナダ国境のさっむいミネソタから、メキシコ国境のあっづいテキサスですよ。
日本で言うと稚内から桜島ですよ。
慣れ親しんだ町、家族のような友人とも、あと1ヶ月でバイバイなんですのよ。
ワタクシ自身もイマイチこの展開に気持ちがついていってないのですよ。
そこで今日はダンナが転職に至った経緯を。
書くことで少しは自分のキモチにケリをつけることができると思うので、まあお付き合いください。
ダンナは今の会社(もうすぐ旧会社)に就職して14年になる。
コンピューターのハードウエアを製造する大手会社だが、最近会社の方針とダンナの主義とがかみ合わなくなってきた。
ダンナは単純一直線な性格で、とにかく仕事を真面目にコツコツこなすタイプ。
上司に取り入ろうとか手を抜こうとか、自分の業績を必要以上によく見せようとか、そういう裏工作的なことは苦手だし嫌いだ。
勤勉に仕事をしていれば、上司はちゃんとそれを見ていて順当に評価してくれるはず・・・

そう信じて14年やってきた。
ところが、明らかに自分より能力の低い者が、上司にゴマを擦ったり他人の研究を自分のもののように見せかけたりして真面目に働いているものを出し抜こうとする。
そして困ったことにこういう人たちがマジで昇進してしまう。
上司は何を見とるねん!

また、何年も会社で働いている者より、他社から転職して来る者を昇格させる傾向にある。
例えば、ダンナの部下だった者が他社に転職し、2年後にダンナの上司として戻ってきたとか。(別段能力が秀でているわけではありません。)
真面目にコツコツ働いている者が日の目を見ない会社の体質に疑問を持ったダンナ、転職を考え出した。
ワタシは、13年過ごしたミネソタを離れたくない。
ジョーイの療育も上手く行ってるし、ジャックも友達と楽しそうだ。
ワタシも家族のように付き合っている友人たちと別れたくない。
なので、引越ししなくてもいいことを前提に転職を応援することにした。
最初ダンナは今の会社からさほど遠くないC社に履歴書を送った。
残念ながら、C社の求人枠はダンナの専門とは合わなかった。
そのかわり、C社の担当は、C社の本社にあたるD社に履歴書を転送してくれた。
そのD社があるのが、テキサス州オースティンだったのだ。
D社は丁度ダンナの経験と専門の人を探しており、ダンナに面接に来てくれと連絡してきた。
「オースティンのD社が面接に来てくれって」
とダンナに言われて、ワタシは開口一番、
「ミネソタを離れるのはヤだよ!

と言ってしまった。
そしてその後自己嫌悪に陥った。

ワタシたちがこうやって何の苦労もなく暮らしていけるのは、ダンナが毎日会社で頑張ってくれているから。
ダンナは今までも現在の会社への不満は何度も口にしたし、何度か転職も考えた。
そのたびに、ワタシはなんと言っただろう?
ジョーイは自閉症教育に力をいれている今の学区で頑張っているし、ミネソタは障碍児に対する福祉も充実している。ジャックは学校で気の会う友達とのびのび学んでいる。ワタシも結婚・出産・子育てと、濃ゆい13年を送ったこの地を離れたくない。
転職するのはいいけど、引越しはヤだよ。
そんなに簡単に地元で満足な転職ができるなら、ダンナだって苦労はしないだろう。
それができないからこそ、毎朝苦虫を噛み潰したような顔で(地顔だという噂もある)、黙々と仕事をこなしに出社していたのだ。
ワタシなどは無神経に
「何?葬式にでも行くの?

とダンナの仏頂面をからかっていた。
(ハイハイ、反省してますから石投げないで。

現在の会社では、ダンナと同じように待遇に不満を持った人たちがどんどん辞めていってる。
ダンナのグループでも、5人居たエンジニアのうち3人が過去半年の間に転職した。
会社はその分新しい人を雇ってくれるわけでもなく、辞めた人たちの仕事を残りの2人に上乗せする。
しかもダンナは勤続年数が長く専門知識が深いだけに、部内・部外からも色んな質問がくる。
会社では毎日200件ほど来るメールをさばききれず、家にもって帰って深夜まで仕事していることもある。
中国の顧客との電話会議は、時差のせいでいつも夜。
その会議が深夜に及んでも、次の朝はいつもどおり出勤なのだ。
特に最近は出張が重なり、疲れが取れないでいる。
ここ数ヶ月でダンナは明らかに憔悴してきていた。
ワタシと子供たちが楽しく暮らせるように、この人はどれだけのガマンを強いられているのか。
いくらワタシと子供たちが幸せでも、ダンナが惨めなら家族として幸せとは言えない。
ワタシは清水の舞台から飛び降りるキモチで言った。
もしそのD社が、ダンナの能力と勤勉さを正当に評価してくれるなら。
ダンナの専門知識と経験に見合った報酬を出してくれるなら。
もしD社に転職して、ダンナが幸せになるのなら。
どこにでもついて行くよ。
家族だもの。
ビックリして見返したダンナの目。



大の男の目の中にキラキラ星が光るのは
真剣に気色悪いのだが。

かくして6月上旬、ダンナはオースティンに面接に行ったのだ。
その(2)につづく
↓


スポンサーサイト
- <<ダンナ転職の経緯(2)
- | HOME |
- 衝撃の告白>>
この記事に対するトラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にコメントする
- | HOME |
この記事に対するコメント
最初は私もええええええ~~~っと思いました。
あんなに苦労した庭は!?(そこか!)
ジョーイ君の療育は!?と・・・
でもね、怪人さんの判断は正しかったと思う。
このままダンナさんが我慢してたら、うつ病になっちゃうよ。
日本では、今うつ病の人が増えて、かなり問題になってるんですよ。
まじめで、考え込むタイプの人がなりやすいんですって。
ついでに言っちゃうとね、うちのダンナももう14~5年、うつ病で、大波小波乗りこえてきましたが、重症のほうなので、もう直ることはないだろうと思います。
様子を見ながら、ごきげんとりながら何とかすごしてきましたが、ジョーイくんと、はじけ豆ジャックくんのほかに、うつのダンナさんは、怪人さん、きつすぎ・・・
引っ越しても、怪人さんならきっと大丈夫。
忙しくなると思いますが、体に無理はかけないようにね。
ひょえー!
そんな事態になってたとは!でもでもね、色々悩んで考えて、家族でいることを
一番に選んだ怪人さんの決断、間違ってないよ~!
新しい土地でのゼロからのスタートは、大変と思うけども、友人やここに来る私たちが
応援してるよ~!
引越し準備やら調べごとやら大変だけど、新しい一歩にえいえいお~!
タクが昔お世話になったOTがAustin, TXに引っ越してますわよ。今は3人目出産したとこで産休中やと思うけど・・。きっとまたステキな人たちとの出会いがあるはず!
頑張ってー!!
昨日無事に引越し終えました。
モ兵衛さんに教えてもらって、慌ててこちらによりましたらば、、、
ええええええええーーーっ!!!??と改めて驚きました、、。
でもホント、心の健康が一番よね。職場ってなんといっても一日の大半の時間を過ごすところなので、そこでストレスを抱え込んでしまって家庭におおきく影を落とすようになると、本当に大変やと思うもん。本人の心の問題も出てくるし、、。
色々と課題はあると思うけど、怪人さんは良い選択をされたのだと思います。
続き、楽しみに待っています。
体も心も健康が一番。家族の健康を支える事こそ、母であり、妻である私たちですものね。怪人さんには、TXでも素敵な出会いがいっぱいあるはず。前を向いて、楽しむ事が一番だと思ってます。
転勤やと思ってたら転職だったんだ・・・。
その歳で(スマン)転職したいと思うにはよほどの理由があるんやと・・・思うけど こちらとしては今まで築き上げたものがたんまりとあるわけで・・・複雑ですわな。
えもダンナさんがいやいや仕事行って体調崩したら それはもっと困るし・・・怪人さんならきっと大丈夫!と信じてます。
後は子供2人の問題かな?
あれ…
おかしいな…
画面が涙で見えないや…
(感涙!!)
いつも どうしても 子ども中心目線で家庭や旦那を見てしまう私達。
でも そうやって 時々 誰かが山を登らなければならない時に 改めて色々考え 決断し、家族の絆を深めていくんでしょうね。
大の大人の旦那様の瞳の中に輝くキラキラ星。
その お星様に この先 ステキな出会いが待ち受けてくれてる事を祈ってみたいです!!
どもです!!
こんにちは!
週末は放射能の低線地へ疎開しているリトルガルです。
すっかり昨日は見逃してしまいました。
よく、決断したね。尊敬ですわ!!
私なんかこんなにも問題のある場所からも動けないというのに・・・・。
でもね、うちも旦那が転職する前、すごく精神的に病んでしまったのを見て、同じように清水の舞台から飛び降りました。
でも、今になって思えば、転職してくれてよかったな。って思える自分がいます。
何より、旦那に暗い顔でも会社に行かせてる自分もいやだった。
前よりハードになったけど、ちゃんと頼られてる(=評価されてる)って言うのがあって、旦那も頑張れてるみたい。
きっと仕事に真剣な分、しんどかったと思う。
見てる方もつらいよね。
次は今よりもきっと評価をしてくれるでしょうから旦那さんもみんなも
どうか頑張って!!
うちも忙しくてここ1ヶ月帰りが10時11時なんてざら。この前夜中の2時過ぎだったわ。しかも誰かの尻拭い。その失敗した奴は定時で帰るのにうちの旦那は帰れない。事務職じゃなく体使う仕事なのでもうゾンビのようですよ。日曜も仕事だし。会社訴えてやるー!とちょっと本気でワタクシわめいてますヽ( ´ー`)ノフッ
でも会社が必要としてくれてるのでまだましなんだけども・・・。
家族は一緒にいればそこがスイートホームです。又新しい出会いがありますよ。良い方向に転がるもんです。そういう星の元に生まれてる怪人さんですもの(ΦωΦ)フフフ…
わかりますよー。。今回の記事。涙涙でした。。
妻として、夫を支えているだろうか?
母親業を優先し妻としてするべきこと、家族全体のことを
ないがしろにしてしまうこと。。多々あります。
そのたびに反省ですよ。。。
怪人さんの愛。。心に響きましたよーー。。
きっと旦那さまも改めて、結婚してよかったー
なんて思ったのでは。。?
そうそう。。オースティンに引越しされると。。
我が家からはたった?10時間で怪人さん宅へ。。
うふふ。 もしかしたらお会いできちゃうかも
しれませんね。 :)
そうかそうかーーー!!
旦那さんも、怪人さんの交友関係やジョーイくんジャックくんのことも考えつつ、恐る恐る聞いてみたんでしょうね~・・・。もちろん旦那さんにも仲良しのお友達やバトミントン仲間などもいて、それでもテキサスのD社に行ってみたい!という気持ち・・・なんかわかるような。
怪人さんなら大丈夫!
ジョーイくんもジャックくんも大丈夫!!
旦那さんも新しい会社で認められてやりがいを感じながら仕事が出来ますように!!!
もし大丈夫じゃなかったら、今度はペンシルバニア周辺に履歴書送ってね!あはははは!!
Bあやもテキサスに行けるように頑張ってみるよ~~~!
なるほど…旦那様、、、怪人さんを困らせてばかりだと思ったら(笑)、お仕事でそんな苦労をされてたとは…
そういう経緯じゃもう、しょうがないですよね、妻としては。うん。
これから大変なこと満載でしょうが、テキサス行っても心から応援してますよー!!!
ずっと同じところに居るあたしゃ全然進化してない、それどころか老化に拍車がかかっとるがな、、とほほほ、、トウモロコシ畑に野球場作って、、、フィールドオブドリーム思い出したわ。変化を恐れると前進しないって
日本マックの社長(日本アップル社のマックから食い物の日本マックへ転職した社長)が言ってたわよ。
新天地、張り切ってね!あ、適度に休息しながらだす。
日本も同じです。。
日本からコメントします。
切ないですね。。我が家は何度転職を考えたか知れませんが、
結局今までの会社で頑張っています。
朝は5時30分起きで、帰りは12時近いことがほとんどですが、
子供3人を養うパパとして、応援し続けるしかありません。
どんな状況であっても、妻たるもの、切ない気持ちを味わうものですね。。
妻の鏡のような応援の言葉に、キュンとしています☆
怪人さんの良妻ぶりに圧巻です!
同情かって取り入る人、
人の案を上手く自分のものにして平気で出し抜こうとする人、
裏工作する人・・・
日本にもそんな人ウジャウジャですわ!
そういうのが嫌いな旦那さまに惚れたのでしょうね^^
「愛」ですね~!
雪国から一気に南国ですね。応援してますよ~!
まとめてコメ返し
みーんな一緒にお返事で失礼いたします。
この経緯記事を書いて、客観的に今回の事態を見ることができて、少しずつ実感が湧いてきました。
ミネソタを離れることが悲しいのには変わりないけど・・・。
愛することとしがみつくことは必ずしも同じことではないから。
前向きに行けばきっといい方向に進むんではないかと。
皆様応援ありがとうございます。
今なんだかとっても幸せです。