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日本に帰って思ったこと(5)

  • 2008/01/17(木) 10:28:49

日本に帰って思ったこと

その(5)家は進化する。

2年半ぶりに帰った実家は、新しく建て替えてあった

戦争中、空襲を焼け残った、生まれ育った古い家。木造で木枠の窓から隙間風が吹き込んできた私の部屋。「砂が落ちるので触ってはいけない」塗り壁。はだしで歩いていたらとげが刺さった縁側・・・。戦前の大きな家は跡形もなく倒されて、新しい実家は近代的な両親の家・兄家族の家の2棟になっていた。

現在の住居建築の最先端を行く(とまではいかないかも)新しい実家で3週間暮らしたが、非常に快適だった。

昔は、寒い冬でもつっかけを履いて裏庭で洗濯していたが、今はお風呂場のすぐ隣に洗濯機が鎮座している。

便利!

また、昔は、裏庭で洗濯や家庭菜園などしていたら、人が来ても電話が鳴っても分からなかった。今は「ピンポーン」と誰かが来たら、画面つきのインターフォンで誰が来たのか解る(だからセールスなら居留守も可)。

便利~!

雨の日は水分で木の枠が膨張し、がたがた、ずずず、ごごごごご、と満身の力を込めて開けたり閉めたりしていた雨戸。今はボタンひとつでシャッターが音もなく開閉する。

便利~!!

さらに、昔は中庭をはさんだ反対側にひっそりと建っていたトイレに、渡り廊下を通って「出かけて」いったものだった。寒い日は走るようにして御用を足しに行ったものである。長期戦の時など、お尻が冷えるので大変だった。(ちなみにこのトイレ、マレーシア育ちのダンナが始めて冬に来たとき、「お、おしっこから湯気たった~!」とびびっていた。Î)今は家のどこに居ても、10歩あるけばトイレに到達する。寒くて暗い渡り廊下を行かなくてもいい。(トイレについては後日また詳しく書きます。乞うご期待

便利~!!

新しい家の一番の目玉は、コンピューターで制御されたお風呂である。昔は、水を入れすぎないよう注意して水を止めに行き、ボイラーを稼動させて沸かし、沸かしすぎたら水を足し、ぬるすぎたら沸かし足していた。「いい湯だな、は~ビバノンノン♪の極楽タイムに到達するためには、結構な労力を要したのだった。

今はボタンひとつで、「お湯張りをします」のコンピューターの音声と共に、ちゃんと設定された温度のお湯が風呂釜に放出され、また設定された量まで溜まると自動的にとまる。その1分ほど前になると「もうすぐお風呂が沸きます」との通知。そして、お風呂の用意が出来ると、「ピロリロリ~ン♪お風呂が沸きました」とさわやかな音楽と共にアナウンスしてくれるのだ!

超便利~!!!

手で温度を見たときはちょうど良かったと思ったのに、入ろうとしたらぬるすぎたとか、そういう失敗もない。ぶっちゃけ、湯加減も見ずに「ドボン」とやっても大丈夫なのである。これ、アメリカのうちにも欲しいなあ。

「思い出の詰まった家がなくなって、寂しいでしょう」と親戚の皆に言われた。
「全っ然」
本音である。あの住みにくかった家がなくなって、近代的な、何もかも計算されつくした住みやすい家に建て替わっていて、ものすごく嬉しかった。

冷たい、と思われるかもしれないが、生まれ育った家は思い出として私の中にちゃんと残っているからいいのだ。ただ、私の昔の家は、忍者屋敷のようだったのが少しなつかしい。二階建てなのに階段が見つからない家だった。壁一面の押入れの4枚の戸のうち、3枚までは本当の押入れなのだが、最後の1枚を開けると階段が上へ伸びていた。遊びに来た友達が必ずこれに度肝を抜かれるのがひそかに快感だった。

生まれ育った古い家は、進化した近代的な家に生まれ変わった。でも、和室を仕切るふすまの上に、昔の家からそのまま移された家紋入りの欄間や、和風の小さな中庭に移された石灯籠や鬼瓦が、今でも昔の家を思い出させてくれる。

最後のシメはこれでしょう。

思い出のほうが美しくていいこともある

‹‚³‚ñ

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この記事に対するコメント

懐かしいなぁ~

e-267昔はよくお邪魔させていただいたよね~
そして今回、新しいお家にもお邪魔したしe-266
やっぱり、古いお家の二階への階段と、見事な中庭。
そしてそして、トイレへ(笑)の郷愁は拭い去れないわ~e-267 うひ。

  • 投稿者: にばんめ。
  • 2008/01/17(木) 10:51:57
  • [編集]

ごん!

昔のトイレはむっちゃ狭くて、立ち上がろうとするとドアに頭をぶつけていたよね・・・。私は住んでいたから慣れててよけられたけど、にばんめ。は必ずごん!って。

思い出だからこそ、美しい・・・

  • 投稿者: 怪人
  • 2008/01/17(木) 11:14:09
  • [編集]

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