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回顧録(64):ダンナの反応
- 2011/03/31(木) 23:45:00
4月2日は世界自閉症啓発デー。
アメリカでは今年もLight It Up Blueイベントが各地で行われます。
ワタシも青い服を着て静かに啓蒙けいもー。
東京で予定されていた世界自閉症啓発デー・シンポジウムは延期となったそうです。(→■)
地域ごとのイベントについては、各主催者にお問い合わせください。(→■)
さてワタクシ、今年もささやかな啓蒙運動やらせていただきます。
今年は
自閉症ネックレス
ビーズなしのシンプルなネックレスです。
紐は皮ひもだったりサテンだったりシルバーのチェーンだったりします。
どれがあたるかはお楽しみ。
先着10名さまにプレゼント。
アメリカ以外の国にも送るよ。
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回顧録(64):ダンナの反応
センターで診断書を前に口数少なかったダンナは、家に向かう車の中で急に饒舌になっていた。
「ジョーイは自閉症じゃない。少し言葉が遅れているだけだ。社会性がないのもそういう性格なんだ。言葉の遅れは確かにあるから療育プログラムに入れるのは反対しないけど、自閉症とは絶対に違う。」
今度はワタシが無言になる番だった。
最愛のわが子に障害があるなんて、すぐには受け入れられない気持ちはわかる。
「誤診だ」と否定するのは診断後の親が通る最初のステージであり、決して稀なことではない。
ワタシ自身も、「ジョーイは自閉症に違いない」と腹をくくっていたにも関わらず、いざ正式に診断が出ると「そこまで酷くはないんじゃないか」と思うようになっていた。
ジョーイは自閉傾向があるかもしれないが、1歳のころは何もかも普通だったじゃないか。
早めに療育を始めれば、ほかの子に追いつくことも可能なんじゃないか。
そして幼稚園にあがるころには、健常児と同じように話し、遊び、学べるようになってるかもしれない。
このころは、まだ希望があった。
ジョーイが回復していわゆる「健常児」になるという希望が。
普通に育って普通に学校に行って、普通に友達を作ってスポーツや勉強をして、普通に中学に行って普通に高校に行って、普通に女の子に興味を持って、失恋してまた恋をして、普通に大学に行って普通に就職して普通に結婚して普通に家庭を持つという希望が。
天才・秀才なんて言われなくてもいい。
文武両道に秀でろなんていわない。
ただ、平均的に育ってくれればそれでいい。
ワタシは心の中で決意を固めていた。
療育でもセラピーでも、できることは何でもしよう。
たとえ、ダンナが否定しても。
ワタシ一人でやらなければならないとしても。
ちなみに、ジョーイに自閉症の診断が出た時点で、ジャックは生後5ヶ月になっていた。
何事もゆっくりだったジョーイの発達に比べ、ジャックは平均より発達が早かった。
生後2ヶ月で首はすっかり据わり、3ヶ月で寝返りを打った。
4ヶ月の頃にはゴロゴロ寝返りをくりかえしながら、部屋の中を移動していた。
5ヶ月ですでにハイハイをしそうな気配を見せていたが、頑張れば頑張るほど後ろに行ってしまい、目当てのものから遠ざかって悔しさで泣いていた。(←親はバカウケ。)
ジョーイのことを心配する毎日のなかで、ジャックは私の心の陽だまりだった。
↓ジャック4ヶ月。獲物を見据える肉食動物の目。
オマエ、顔だけは癒し系なのな。
ジョーイに自閉症の診断が出たとき、ワタシは33歳になったばかりだった。
そしてジャックは、物心もつかないうちに、障碍児の弟になってしまっていた。
回顧録ここで一段落。
明日はフロリダ旅行記始めます。
↓
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テーマ:
- 発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞) -
ジャンル:
- 育児
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