ジョーイとジャックの水泳教室
この夏、夜間トイレトレと並んでもう一つワタシはやりたいことがあった。
それは、チビどもに水泳を習わせること。
そう、我が家のチビどもは、水遊びは好きだが泳げないのだ。
3年前の夏に一度だけ水泳レッスンを受けさせたことがあったが、勝手に水遊びをしたいだけのチビどもは、先生の言うとおり水に顔をつけることも出来ず、水しぶきが髪にかかっただけで大暴れ。
自閉症で知覚過敏のジョーイだけでなく、ジャックまでも(というかジャックのほうが更に)泣き叫び暴れ、先生方には「アナタのお子さんなんとかして笑顔
」を向けられた。レッスンの後シャワーを浴びさせようとしても、ジョーイはシャワーがキライでパニックを起こし、ジャックはシャンプーが目に入ったといっては絶叫した。チビどもよりもワタシが精神的にも肉体的にも疲弊して、カネと時間を費やした割には水泳の技術は進歩するどころか後退していた。
そんなわけで、もう水泳レッスンはこりごりと思っていた。
たまにプールに行ってちゃぷちゃぷ遊ぶだけでいいじゃないかと。
しかし、去年の秋招かれた湖畔の友人宅で、裏庭から何のためらいもなく湖にざかざか入っていくジョーイにびびったり、未だにシャンプーを洗い流すだけで大騒ぎのジャックに辟易したりするうち、
このままではあかん・・・
と思うようになった。
行くも地獄、行かぬも地獄。
(大げさな。)
そこで怪人は、ジョーイとジャックをYMCAの水泳教室に叩き込んだ。
まだ水に顔もつけられないジャックは、YMCAの一番初歩クラス、Pollywogs(オタマジャクシ)に入って、同年代の子達と4人でレッスン。
ジョーイは、グループレッスンなど無理なので、プライベートクラスで一対一で教えてもらう。
8月初旬、水泳レッスン初日。
ジョーイとジャックのそれぞれのインストラクターから聞かれる。
「今大体どのくらいのレベルですか?」
「レベル・・・と申しますと?」
「水泳の技術ですが、例えば1から10で点数をつけるとすると?」
「ゼロです
」
断言するワタシに目を丸くするインストラクター。
ジャックとジョーイのレッスンはムリヤリ始まった。
ジャックはプールサイドにしがみついて、ベンチに座っているワタシばかりを見て、先生に注意を向けていない。
先生のお手本や他の子供たちがやっていることを見もせずに、ワタシに向かって笑顔。

こっちはいいから、先生を見んかい!先生を!
ジョーイはというと、先生から逃げながら
"No, no, no! Let me outa here!!"
(やだやだやだ!ここから出して!)
と、ピノキオの映画の中の台詞をそのまま絶叫。

屋内プールにジョーイの雄たけびがこだまする。
初日、進歩のカケラも見せず、終了。
でも、二人ともシャワーはおとなしく浴びた。
それだけでも、3年前に比べれば進歩なのか。
っつか、3年前と同じだったら泣くわ!
怪人はこれにもめげずに、3週間の間、二人を毎日水泳教室に引きずっていったのである。
つづく


それは、チビどもに水泳を習わせること。

そう、我が家のチビどもは、水遊びは好きだが泳げないのだ。
3年前の夏に一度だけ水泳レッスンを受けさせたことがあったが、勝手に水遊びをしたいだけのチビどもは、先生の言うとおり水に顔をつけることも出来ず、水しぶきが髪にかかっただけで大暴れ。
自閉症で知覚過敏のジョーイだけでなく、ジャックまでも(というかジャックのほうが更に)泣き叫び暴れ、先生方には「アナタのお子さんなんとかして笑顔
」を向けられた。レッスンの後シャワーを浴びさせようとしても、ジョーイはシャワーがキライでパニックを起こし、ジャックはシャンプーが目に入ったといっては絶叫した。チビどもよりもワタシが精神的にも肉体的にも疲弊して、カネと時間を費やした割には水泳の技術は進歩するどころか後退していた。そんなわけで、もう水泳レッスンはこりごりと思っていた。
たまにプールに行ってちゃぷちゃぷ遊ぶだけでいいじゃないかと。
しかし、去年の秋招かれた湖畔の友人宅で、裏庭から何のためらいもなく湖にざかざか入っていくジョーイにびびったり、未だにシャンプーを洗い流すだけで大騒ぎのジャックに辟易したりするうち、
このままではあかん・・・
と思うようになった。
行くも地獄、行かぬも地獄。
(大げさな。)
そこで怪人は、ジョーイとジャックをYMCAの水泳教室に叩き込んだ。
まだ水に顔もつけられないジャックは、YMCAの一番初歩クラス、Pollywogs(オタマジャクシ)に入って、同年代の子達と4人でレッスン。
ジョーイは、グループレッスンなど無理なので、プライベートクラスで一対一で教えてもらう。
8月初旬、水泳レッスン初日。
ジョーイとジャックのそれぞれのインストラクターから聞かれる。
「今大体どのくらいのレベルですか?」
「レベル・・・と申しますと?」
「水泳の技術ですが、例えば1から10で点数をつけるとすると?」
「ゼロです
」断言するワタシに目を丸くするインストラクター。
ジャックとジョーイのレッスンはムリヤリ始まった。
ジャックはプールサイドにしがみついて、ベンチに座っているワタシばかりを見て、先生に注意を向けていない。
先生のお手本や他の子供たちがやっていることを見もせずに、ワタシに向かって笑顔。

こっちはいいから、先生を見んかい!先生を!

ジョーイはというと、先生から逃げながら
"No, no, no! Let me outa here!!"
(やだやだやだ!ここから出して!)
と、ピノキオの映画の中の台詞をそのまま絶叫。
屋内プールにジョーイの雄たけびがこだまする。
初日、進歩のカケラも見せず、終了。

でも、二人ともシャワーはおとなしく浴びた。
それだけでも、3年前に比べれば進歩なのか。
っつか、3年前と同じだったら泣くわ!

怪人はこれにもめげずに、3週間の間、二人を毎日水泳教室に引きずっていったのである。
つづく



